町内の自治会長を公平に選ぶことなんてできるわけがない?

数日前、新年会をかねた町内の総会が開かれた。いつもは新年会も出席するが、今回は総会のみの出席である。ならば自分ではなく嫁が出席してくれればよかったのだが、「あなたよりわたしのほうが休む必要があります」とのことで無理やり出席させられた。

総会だけならば大体いつもは1時間くらいで終わる。昨年度の実績報告、新しい自治会長や役員の紹介及び承認、本年度の活動予定を聞いて終わりだ。だいたい小一時間の会合である。

しかし、今年の総会は違った。ちょっとしたモメごとがあり、2時間もかかってしまった。なぜ自分の時ばかりこんな時間がかかるのかと少しばかり腹がたったが、途中で退出するわけにもいかず、うつらうつらしながら話を聞いていた。

それでモメごととは何かというと、自治会長の選出についてである。うちの自治会は毎年、自治会長を選出する。選出の仕方は、たとえば町内の班が10班あるとすると、今年は1班、2班から自治会長と役員を選ぶ。次の年は3班と4班から選ぶという輪番制だ。

選び方はその班内での話し合いで決める。決めるというか押し付けるというか、なかには積極的ではないけれども仕方なく立候補をして選ばれる人もいる。自分はそういう場に居合わせたことがないのでよくわからないけれども、決めるのが大変らしい。

そして、今年の自治会長を決めるとき、担当の班内でモメにモメたそうである。結局は押し切られた形で、ある50代の男性が立候補という体裁で自治会長に選ばれた。

それで総会のとき、自治会長の選出の仕方をちゃんとルール化して決めたらどうかという意見が出たのである。つまり、町内の高齢化で自治会長をできるような人材が減っていく中で、不公平感が出ないように決める方法を作ったほうが良いのでは?ということらしい。

そこで様々な意見が出て、あーでもないこーでもない、喧々諤々の議論があちこちで始まり収拾ががつかなくなったしだいである。結局は今年の自治会長さんが、様々な意見を取り入れて自治会長及び役員選出の公平なルール作りをしますということで、その場は収まった。

実は自分はこの町内に引っ越してきてまだ数年しかたっていない。だから他人事としとボーっとみんなの話を聞いていた。まあ、自分に自治会長の役が回ってくるのは早くても10年先だろうし、みなさん頑張ってくださいと無責任ながら傍観者の立場でそこにいた。

けれどもそのときふと思った。自治会長選出に公平な決め方なんてできるのだろうかと。いったい公平ってなんだ?みんなが自治会長になった人も含めて納得することができるのか?めちゃくちゃ疑問に思ったのである。

総会が終わったあと、もの好きにもネットで町内会における自治会長や役員の選出について調べてみた。でるわでるは、うちの町内と同じようにどうやって決めればよいかの相談事やモメごとなどがたくさんヒットした。なかにはよってたかって一人の人間に集中攻撃して自治会長になるよう脅迫したり、あることないこといって自治会長を断ったりと読んでるだけでもおもしろかった、いやいや、大変そうであった。

しかし、これといった参考になる選び方は書かれていなかった。基本はやはり話し合い、あと公平にということでクジ引き、あみだくじなど運まかせの選び方が多かったよいうに思う。

個人的にいえば公平といえば運まかせが公平な選び方だと思う。選ばれたら、まあ、運が悪かったねえで終わる。しかし、問題がある。自治会長の仕事量は半端ないし、様々な人の仲裁役などコミュニケーション力がいる。他の町内会や団体との付き合いもある。ようは知力体力のいる役だ。それなのにたとえばクジ引きで80歳近い高齢の方が選ばれたら役をこなせるだろうか。無理だと思う。もしそうなったら選ばれたほうも選んだ町内も不幸である。なのでクジ引きなどは公平には選んでくれるけれども適任者を選ぶわけではない。

とまあ、自分には関係ないといいつつ、心配になってきた。良い方法なんてあるのかな、ここで決めとかないと来年の総会もまたまた紛糾して時間がとられてしまう。困った困ったと良いアイデアがないかいろいろ調べまわった。

そしたらあった。あったというよりネットに書いてあった。まあ、できるかどうかはともかく、良い方法があった。

それは選び方というより選ばれた後の話になる。つまり自治会長及び役員たちに報酬を出すのだ。報酬額はどれくらいにするかは決めなければならないけど、たとえば今の町内会費プラスいくら分を報酬の原資にあてる。たとえば5000円として100軒あれば50万円を報酬として役員でわける。

これだとすこしだけれど公平にはならないだろうか。5000円もの会費が払いたくないのなら、自治会長や役員になればいい。そうすれば今まで払った分も回収できる。また、自治会長に選ばれたとしても、無償ではないのでやりがいもでる、かもである。

ようは自治会長や役員なんてボランティアでいろいろやらせようというのがいけないし、公平に決められるわけがないと思う。だったら少しでも報酬を出すことにより、公平感をだすようにしたほうが運営しやすいと思うのだけれど…。まあ、金銭がかかわるので規定などはきちんと作らなければならなし、みんなの合意も得なければならないのでめちゃくちゃ難しい案件ではある。

とまあ、いろいろ考えたけど、このアイデアはおそらく町内の誰にもいわないし言ったところで通りそうな意見ではないので、ここに封印しておく。もし、未来に自分が自治会長を押し付けられることがあったならば、このアイデアをごり押しして取り決めようと思う。

というわけで、来年の総会もまた長くなりそうなので、今度は嫁にいくばくかの報酬を渡していってもらうことにする。金は力なり。