棚卸しはつらいよ、どこまでも

うちの会社は2月決算なので、もうすぐあの恐怖の棚卸しがある。その作業の重要性は重々承知のうえでも、アイテム数にして5万種類、1種類の数量が約10個以上、総数にして何百万個もの商品を数えなければならない。もちろん、わたし一人でやるわけでないのだけれども、数を数えるという単純作業を延々とやることが苦痛でたまらない。

うちの会社の棚卸しは、片手で持てるハンディタイプの端末を使って商品のバーコードを読み取り、数えた商品の数をピコピコと打ち込んでいく。一日中、ずっとピコピコする。ピッとバーコードを読み取り、商品の数を数え、ピコピコ打つ。もう、ピッとピコピコが倉庫のいたるところからから聞こえてくる。家に帰ってもピッとピコピコが頭の中にこだまする。これがうちの会社のやり方だから仕方がない。他の会社がどのように棚卸しをしているのかわからない。うちの会社のやり方が古いのか当たり前なのかよくわからない。ただもう少し効率よくできないものかと思う。

棚卸しを行う時間は、まるまる2日間、会社を休みにして約18時間くらいである。作業をする人数はパートアルバイトを含めて40名ほどで、それだけで人件費もけっこうかかる。もちろん時間と人件費をかけてするほど大切な作業ではあるが、まあ結果として在庫がちゃんとあるのか、それとも無くなっているのかを帳簿の在庫と実際の在庫をつき合わせるだけのことなのだ。それなら他のやりようがあるような気がしないわけでもない。

どうせ経費がかかるのなら棚卸し専門の業者を使おうと思ったこともある。しかし、見積もりを取ると、どうも自前でやったほうが安上がりだったりする。在庫などが整然と管理されていないうちの会社では、業者さんがちゃん棚卸しができるように整理整頓をしなおさなければならない。それなら自前で整理整頓しながら棚卸しをしたほうが結果的に安くつく。まあ、最初から整理整頓しとけよという話なのであるけれど。

一番いいのは自動化だと思う。商品一つ一つにはバーコードがついてるのだから入庫出庫の記録を自動的に読み取ることができれば、わざわざ決算前に数えるなんてことをしなくてもいい。しかし、うちみたいな商品の形状がさまざまでバーコードが付いてるのか付いていないのかわからないアイテムもある。また一番の問題は、やはり経費である。そのようなシステムを入れるだけでうちの会社だと傾きかねないほどの金がかかってしまう。

う~ん、やはりこのまま自分たちでやるしかないと、すこしばかり人生あきらめの境地に入っている。棚卸しが終わったあと、一週間くらいピコピコピコピコと頭の中に音がこだまする後遺症からも逃れることができなさそうだ。また老眼もひどく、端末の字がだんだんと見えなくなり、3と9の区別がつかなかったりとのミスも多発する。やれやれ、だれかよい方法を教えてくれないものかな…。