読みやすい文章を書くたった一つの方法

以前に会社のホームページなどでブログをやっており簡単な文章を書いていたのだが、どうしても文章がうまくなりたかたったので何冊ものハウツー本を読んだことがある。どれもこれも似たようなことが書いてあるし、どこで役に立つのかわからない瑣末なテクニック的が書いてあるしで最終的に自分の身になったかわからなかった。結局は自分の好きなスタイルで文章を書くということに落ち着いている。

ただ、文章を読みやすいように書くということに気をつけてはいる。そして、そのためのある一つの方法を実践している。もしどうしたら読みやすい文章が書けますかと聞かれたら、アドバイスをすることができる唯一の方法だ。まあ、小説家でもないしコピーライターでもないし記者でもないし文筆業を生業としていない自分が偉そうに言えたことではないだけれど…。

「パラグラフ ライティングは段落の第1文目が大切

その方法とは「パラグラフ・ライティング」といわれるものである。もともとは学術論文などを書くときに必要とされるテクニックで欧米などでは学生時代から徹底的に教えられるいう。日本では文章の書き方自体、教えれることが少ないのであまり知られていないらしい。ただ、参考図書などは結構でているので詳しい方法などはそちらを読まれたほうが良い。

具体的に「パラグラフ・ライティング」とはどういう方法か簡単に言うと、文章を書くときには段落ごとにまとまりを作って書くのが基本であるが、そのとき段落の第1文目にその段落において主張したいこと、これから述べたいことの要約を書く。そして、そのあとの文はその主張や要約にたいする根拠や具体的な説明などを書いてく。次の段落に行ったらまた第1文目に主張や要約などを書き、そのあとの文で説明するということを繰り返すだけである。

たとえば「私の家の隣近所には、黒い髪の美しい人妻が住んでいる」と第1文目に書いたら、そのあとはひたすらその人妻のことを書く。段落を区切るまで、文が5行だろうが100行になろうが段落内では人妻を説明すること以外は書いてはいけない。もしこういう風に書いたら途端にその段落の意味が分からなくなってしまう。

私の家の隣近所には、黒い髪の美しい人妻が住んでいる。ある朝、起きたときに少し頭が痛かったので、風邪かなと思ったけど気にせずにいた。しかし、だんだんと吐き気も模様してくるようになり、やはり風邪なのかと思ったので会社を休むことに決めた。

会社に電話をすると・・・

というように書くと最初の人妻の話はどこへ行った?となるだろう。なんで急にお前の会社を休む話になるんだ?と、読み手をイラつかせること間違いない。しかし、内容がどんなにくだらなくてもパラグラフ・ライティングの方法を守っていれば、読み手にとっては読みやすいし理解しやすい構造となる。

この書き方は、基本は学術論文を書くときのテクニックといったけれど、じつは小説でもエッセイでも紀行文でも、もちろんブログでも読者を想定して書かれるものすべてに使える方法である。というより使うべき方法である。だって、文章は読まれて理解されてなんぼでしょという話だからだ。まあ、接続詞や修飾語の置き方、尊敬語の使い方など文章を読みやすくする書き方テクニックはたくさんあるけれども、そういうものを駆使したところで構造がパラグラフ・ライティングになっていないと読みにくいことこのうえないのだ。

パラグラフ ライティングは読書にも役立つ

余談ではあるけれど本を読むときにもこのパラグラフ・ライティングのことを知っていると役に立つ。なぜなら段落の最初の一文に大切なことが書かれているとわかるし、そのあとはその分を説明することなのだなという理解のもと読み進むことができるので、早く読める。ただし、パラグラフ・ライティングで書かれた文章だけという前提だけども、世にいう名文家の文章はそのような構造を持って書かれているので安心できる。

これまた余談だけれども内容を理解できない本があると、以前ならわたしの頭が悪いか経験値が足りないから理解できないのだと考えていたけれど、パラグラフ・ライティングのことを知ってからは書き手が文章を書くのが下手だから理解ができないのだと考えるている。また、そんな理解できない文章をウンウン唸りながら読むには時間がもったいないったらありゃしないので、すぐポイッとすることにしている。

それでパラグラフ・ライティングの書き方で上手な作家は、わたしの好きな「村上春樹」さんだと思う。特にエッセイがそういう書き方のオンパレードで、すごく勉強になる。わかりやすいし、おもしろい。でも小説は、文章は理解できるけど意味が分からないという稀な例が満載なのであまり参考にはならないかも。

パラグラフ ライティングは文章を読みやすくする最高の方法

というわけで、もしわかりやすい文章を書くことで悩んでおられたら、パラグラフ・ライティングというとても簡単な方法があるので実践してみるといい。これだけで格段に文章が読みやすくなる。ただし、内容はなにを書けばいいのかなんて、わたし自身がわからないので自分で考えてください。

ちなみにパラグラフ・ライティングの参考図書として読みやすく実践的な本はこれ。

論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス)

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