頭痛がひどいとき、肩こりを疑え!

去年の夏頃から母親の頭痛がひどくなってきた。最初は女性特有の「偏頭痛」だと思っていたのだけれど、年末くらいにめまいがするほどの頭痛に襲われ起き上がれなくなってしまった。これはさすがにヤバイと思い、年も年だし「脳」に何かしらの異常があるのかと考え町医者の脳神経外科へ連れて行く。

検査ということで「MR」を撮り診断してもらう。だが、脳には全く異常がなかった。「年の割にはきれいだね」とわけのわからないお褒めの言葉を先生からいただく。しかし、「首」のあたりの画像を見たときに「ああ、この首の骨のあたりが少し歪んでいるね。もしかしたら、この歪んだ骨が少し飛び出ているから、神経に触って頭痛を引き起こしているかもしれないね」と言われた。

「首の骨」のことを「頚椎」というのだけれど、ようするに頚椎同士をつなげている「軟骨」がすり減って、一部の頚椎が歪んでいるらしい。そして歪んだ骨が首にあるどこかの「神経」にあたっているという。その現象が頭痛を引き起こしているのではないか?というわけだ。

そんなことがあるのかと疑心暗鬼だったが、エライお医者様であるから確かなのだろう。信じるしかない。ただ、そんなにはひどくはないということで、特に根本的な治療をすることなく痛み止めをもらい診察は終了する。たったそれだけ。

その後、薬の力により頭の痛みはなくなったみたいだった。しかし、あろうことか母親はとんでもないことをする。頭痛がひどいときだけ飲めばいい痛み止めの薬を、なぜだか朝昼晩と律儀に飲み続けてしまったのだ。「だって薬だから毎回飲まなければいけないかと思って・・・。」やれやれ。そのおかげで胃が荒れてしまい、食事もできなくなったのですぐに薬を飲むのをやめさせた。

薬をやめさせたのはいいけれど、今度は頭痛がひどくなってきた。そして、またまためまいがするくらいの頭痛に襲われ動けなくなる。いやいや、いくら首の骨が歪んでいるからといって、根本的な治療もなくこのまま一生頭痛に悩まされるのかと、ものすごく不安になった。あの脳神経外科の医者、ヤブなんじゃないのか?というか、脳には異常がないんだから、脳神経外科医に首の骨のことなんてわからないだろうとも思った。

ということで今度は総合病院の「整形外科」に行くことにした。いろいろ調べるとやはり首、頚椎に関しては整形外科だろうと思ったからだ。だって脳には異常がないのだから、首の骨に異常がある場合は整形外科でしょ、というわけだ。

脳に異常のない「頭痛」肩こりが原因?

えらい待たせられたけれども、整形外科にて診察してもらう。そして、びっくりした話を先生から聞く。いわく「頚椎が歪んだことで、頭痛は起こりません」ときっぱり言われた。それを聞いた私は「え?関係ないんですか??」と素っ頓狂な声を出して、質問してしまった。先生は「そうです。脳に異常のない頭痛は基本的に肩こりなどの筋肉のこわばりでおきます」とはっきり言われた。え??肩こり???

一応念のためレントゲンを撮って診察をしてもらった。それからレントゲン画像を見ながら先生に説明していただいた。たしかに頚椎のある部分の軟骨が潰れていて、若干変形している。しかし、もし神経などに骨が触れた場合、左側の頚椎であれば左半身の手先や足先にしびれなどを感じる程度だという。やはり頭痛は関係ないとのこと。

ならばどうしたらこの頭痛は治るのかと聞くと、「肩こりなど筋肉がこらないように生活習慣を見直すというか、マッサージをしたりとか、ようするに自己ケアをすることですね」とまたまたあっさりといわれてしまった。ええええ?たったそれだけ?もうびっくりである。おまけに痛み止めは胃が荒れたということで今回は出さないとのこと。そして再診はなし。

母親はというとやはりエライ先生の言うことなのか神妙に話を聞いていた。そして、「早速マッサージをお父さんにしてもらう!」となんだか急に元気になりやがった。「病は気から」だからか、頭痛の原因が「首」ではなく「肩こり」にあったことにすごく安心したみたいだった。

それからというもの、春になり気温が上がったこと、よくマッサージをしてもらったこと、「温湿布」というぽかぽかする湿布を頻繁に貼ったことが効果があったのか、母親の頭痛は緩和していった。そう整形外科の先生がおっしゃっていたとおり、母親の頭痛の原因は「肩こり」だったのである。めちゃくちゃ心配した自分はものすごく馬鹿だった。まあ、でもめちゃくちゃ安心したことも確かである。

ということで、ひどい頭痛に悩まされている方はまず「脳神経外科」でみてもらう。そして、異常がなければ脳神経外科の先生の言うことは聞かずに、「肩こり」を疑ってください!